トップページ > 歯科矯正治療と口元(横顔)> 歯科矯正相談室からの回答:オトガイ部の緊張感・皺(しわ)について

歯科矯正相談室からの回答:オトガイ部の緊張感・皺(しわ)について

はじめまして.
 オトガイが緊張してしわが寄った状態を俗に梅干しと言います. オトガイが緊張すること自体が不都合というより, オトガイを緊張させるような咬合関係に問題がある, と考えた方がいいでしょう. オトガイが梅干し状になることは, 確かに審美的に好ましくないことですが, それだけで何か支障があるわけではありません.

 まず用語として, 硬組織とは歯や骨など硬い組織のこと, それに対して唇や舌, 頬などの筋肉類を軟組織と呼ぶことを覚えてください. オトガイの緊張は, 鼻の下から顎に掛けての軟組織の長さが, 硬組織の垂直的, 水平的距離に足りない場合, 唇を結ぼうとすると軟組織を無理に引っ張らなければいけないために生じる現象です.

 具体的にいうと, すごい出っ歯や鼻から顎に掛けての長さがとても長いケースでは, 軟組織と硬組織の長さが物理的に合わないので, 意識しないと口は開いたままになります. このような人が唇を閉じると軟組織が引っ張られ, オトガイ部が緊張してシワができます.

 このようなケースは, 口を閉じると総じて口元が突出しますので, 口元を引っ込めるためには, 通常, 歯科矯正治療上, 抜歯という手段が必要になります.

 軟組織と硬組織の長さの不調和を改善するのに, 歯牙移動のみの歯科矯正治療で可能か外科手術が必要かは,詳細なデータ(レントゲンや口の型や顔, 口の写真など)を見てみなければ判断できません. ただ, どのような方法で歯科矯正治療しても, オトガイの緊張は癖として残ることがよくありますので, 術後はよくマッサージをしたり, 意識して緊張を取る習慣を付けることが必要です.

 まず歯科矯正専門医院に相談に行き, 今あるのはどのような不正咬合で, それをどのような方法で治療するのか, そして, その治療方針ならオトガイの緊張はとれるのか, を先生によく聞いてください.

 御質問のケースは, 少なくとも非抜歯歯科矯正(歯を抜かない歯科矯正)を最善と考える歯科矯正医のところでは, まるさんの希望どおりの歯科矯正治療はできないと思ってください.

 歯科矯正治療は「美しくなるためだけに行うものではないが, 美しくなるために行われるものである. 」(恩師の言葉より). この言葉どおり, 歯科矯正治療後は治療前より口元(顔貌)が美しくなっていなければ治療の意味がありません. まるさんがかかる歯科矯正医は治療後に後悔しないためにも, 軟組織の調和について理解している先生, 言い方を変えれば, 口元の美しさを大切に考える先生を選んでください.


虫歯と歯周病の予防グッズなら・・・

«歯科矯正相談室への質問:歯が1本引っ込んでいるかみ合わせについて

歯科矯正相談室への質問:オトガイ部の緊張感・皺(しわ)について«