トップページ > 歯が足りない(先天欠如)時の歯科矯正治療> 歯科矯正相談室からの回答:子どもの歯科矯正治療

歯科矯正相談室からの回答:子どもの歯科矯正治療

文面から推察するかぎりでは歯科矯正医がよく見かけるケースだと思われます(つまり珍しいケースではないという意味です). お母様がすでに歯科矯正治療経験者であり, ご理解のある方なので回答するものにはありがたいことです.

 まず「永久歯がない部分をどう補うのか」というご質問にお答えする前に, このケースはもう小児歯科ではなく歯科矯正の管理下(観察下)に入られることを強くお勧めします. 歯科矯正医はすでにお母様がかかられている先生が良いかと思いますが, 咬合の推移(歯ならび咬み合せの増齢的変化)とその対応は歯科矯正医の専門分野であり, 文面から推測するお子様の状態は, すでに何らかの具体的対応(処置)が必要なことも考えられるからです.

 お母様が出っ歯(上顎前突)で抜歯症例として歯科矯正治療されていることから, お子様には遺伝的要因のあることが推測されます. そのうえで, 下顎前歯2本の先天性欠如(先欠)は, 下顎から見れば上顎の歯が2本多いということでもあり, 当然2本分, 上の方が前に出て出っ歯になりやすくなります.

 加えて, 先欠のある顎は劣成長(活発な成長をしない)傾向がありますので, 歯だけの問題ではなく, 上下の顎の前後的な関係あるいはサイズ的な問題を包含することがあります.

 その場合, その改善に成長発育を治療に取り入れる必要があるため, 小学5年生という時期は歯科矯正治療上重要な意味を持ちます. その点から早期に歯科矯正専門医の診察を受けられることを提言しました.

 「永久歯がない部分をどう補うのか」ですが, これは, 一般論として上顎の歯2本(大抵は左右第一小臼歯:前から4番目の歯)を抜歯し, 下顎は抜かない.

つまり先天的に欠如した下顎2前歯を抜歯したと同じように考え, 抜歯部位は異なりますが, お母様と同じ上2本下2本, 計4本の歯を減らすことで, 結果的に上下の左右の数を同じにして咬合させることになるはずです.

 下の歯の先欠した部分の隙間を心配されるかも知れませんが, これは上下の咬み合せの関係から, 通常は奥の歯を順に前に持ってくることで隙間をなくします. この辺の問題は, 担当する歯科矯正医がもっと分かりやすく説明してくれるはずです. お母様が抜歯症例として歯科矯正治療されていることを考えれば, お子様の治療を上顎非抜歯, 下顎の先欠部分を開けてブリッジ(義歯)にするという選択は少ないと思います.

 お子様のケースは, 治療する側の歯科矯正医からすると歯よりその土台である顎の関係が気になります. その意味で, 何よりもまず歯科矯正専門医に相談されることをお勧めします.


虫歯と歯周病の予防グッズなら・・・

«歯科矯正相談室への質問:八重歯を抜いてインプラント

歯科矯正相談室への質問:子どもの歯科矯正治療«