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歯科矯正相談室からの回答:歯科矯正治療に伴う抜歯の本数

抜歯部位の選択と抜歯本数, つまりどこを何本抜くかは, 歯科矯正医が歯科矯正治療方針を決定するうえで最も神経を使うところですが, その決定には患者さんの年齢(まだ成長発育がある年齢なのかどうか, 成長発育を歯科矯正治療に利用できるかできないか)によって, 判断が異なります.

 結論から申し上げると文面から推察するかぎりでは,その先生の抜歯部位の選択は十分納得できる正当な判断だと思います. 歯科矯正治療の方針上, 基本的には上下左右対称的に抜歯するのが大原則です. しかし, 色々なケースがありますから, 必ずしもすべてが原則どおりにいくわけではありません.

 上顎2歯だけを抜歯する場合の咬合関係は, 丁度歯1本分ズラして咬み合せるように仕上げるわけですが, そうすると上下の歯の数が合わなくなりますので, 上顎の親知らずは保存, 下顎の親知らずは抜歯して上下の歯の数を同じにするのが基本です.

 「下の歯の犬歯よりも上の歯の犬歯はおくにはいってしまいませんか?」というご心配は, それこそ歯科矯正医の専門医としての腕の振るいどころですから, 心配はご無用です.

 このようなケースの治療方針として, 上顎2歯だけの抜歯は比較的よく行われることで, 多くの歯科矯正医はそれなりに治験例(治した経験のある症例)を持っているはずです. ただ「人によって下だけもあるのか」というご質問ですが, これは理由を説明すると専門的で難しくなりますので省略しますが, まずありません.

 正式な治療方針はまだ決まっていないとのことですが, 担当の歯科矯正医は, 上だけ2歯の抜歯にするか, 下も第二小臼歯(前から5番目の歯)を抜歯しようかそれとも, と様々に考えを巡らせているかもしれません. どの治療方針(抜歯部位の選択)にもすべて理由があって, どれを選択しても診断の過ちではありません.

 「片顎のみの抜歯で歯科矯正した人は失敗しやすい」というのは聞いたことがありませんが, これは教科書にある正統な治療方針で, 担当する歯科医が歯科矯正専門医であれば, 何ら問題の無い治療 方法だと考えていいと思います.


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