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歯科矯正相談室からの回答:舌側の歯面形態


歯は(上下とも)前の方から, 切歯群, 犬歯, 小臼歯群, 大臼歯群の順で並んでおり, 切歯群は中切歯(ちゅうせっし)とその隣の側切歯(そくせっし), 犬歯は単独, 小臼歯群は第一, 第二小臼歯, 大臼歯群は第一, 第二, 第三大臼歯から成り立っています. 各歯群にはそれぞれ役割があり, 歯はその役割にそった適切な形態をしています.

 歯は上下咬み合わせて始めて機能しますので, 咬み合せが効率良く機能するように, 上下でそれぞれ若干異なった形態が付与されており, たとえば臼歯群には咬頭(こうとう)という山の様になった部分と, 窩(か)という窪んだ部分がありますが, それらが, 上下で凸と凹が組み合うようにして機能的な咬合を作ります.

 その咬頭は, 上下とも小臼歯には唇舌的に2つ, 大臼歯には唇舌的近遠心的に4つないしはそれ以上が付いており, 役目の違う前歯群とは大きく形態を異にしているため, 犬歯と次の小臼歯とでは, 舌側で小臼歯の咬頭の分だけ大きな出っ張りができます.

 これが臼歯部での正常な歯列弓(放物線状の歯ならびの列)の形態です.

 切歯群の舌面の形態は唇面のそれと大きく異なり, その近遠心に辺縁隆線(へんえんりゅうせん)という土手のような高まりがあり, それが舌面中央部に舌面窩という窪みを作っています. この形態はあたかもシャベル(スコップ)状であることから, シャベルティースと呼ばれ, 欧米人の窪みの少ない前歯に対して日本人(モンゴロイド)の特徴とされています. 人によってこの辺縁隆線が非常に大きく発達していることがあり, その場合に舌面は著しく凸凹になります.

 ここに記した舌面(側)の形態は, それですべて正常な状態です.「舌側の方はデコボコしています」という状態は, 一般的にはその状態で正常です. 唇側から歯列形態を改善することは, 付随して舌側の歯列形態も改善されますので, 舌側からの調節は必要ありません.


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